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出版社HP 福村出版

『アーティスト・クリエイターの心の相談室 創作活動の不安とつきあう』
2024年4月22日発売!

音楽・美術・演劇・動画など、さまざまなジャンルで表現活動に携わるアーティスト・クリエイターとその志望者の悩みに、業界経験豊富なカウンセラーが親身に答える。

第1部 創作活動の悩み
 良い作品を作るためには、精神的な苦しみやメンタルの不調は必要?
 自分の作品や活動が思ったような評価を得られない
 先の見通しが立たず不安
 メンバーとの話し合いが難しくストレスを感じる
 自分の意見をうまく言えない
 こだわりすぎて作業が終わらない
 スランプに陥っている
 固まったイメージを維持し続けるのが辛い
 生活と創作活動のバランスが取れない

第2部 ビジネスと現場の悩み
 自分がやりたいこととビジネスとのバランスが難しい
 関わる人の数が多すぎる
 想像以上に労働時間が過酷だった
 ツアーがしんどい
 燃え尽き症候群になってしまった
 ストーカー行為に悩まされている
 インターネット上で誹謗中傷を受ける

第3部 メンタルや自分の特性の悩み
 精神科に行くのに抵抗がある
 眠れなくて活動に支障が出ている
 テンションが高すぎて心配
 幻覚・妄想がある
 人前に立つのが不安
 臨機応変な人間関係が苦手
 遅刻・物忘れが多い・スケジュール管理が苦手
 吃音がある
 特定の場所や状況で話せなくなる
 アルコールのせいで活動に支障が出ている
 Interlude 1 「医学モデル」「社会モデル」「文化モデル」という考え方

第4部 社会や人間関係・ジェンダーに関する悩み
 「○○歳までに△△しなければ・達成しなければ」
 すぐ他人と比べて落ち込んでしまう
 周囲の人から「もっと大人になれ」と言われる
 容姿に自信が持てない
 ジェンダーギャップが気になる
 月経が辛い
 周囲にLGBTQに関する理解がない
 ハラスメントで困っている
 Interlude 2 ダイバーシティ

第5部 周囲の人の悩み
 自傷行為の痕を見つけた
 メンバーが「死にたい」と言う
 身近な人が死んでしまった
 何事もネガティブに考えているように見える
 陰謀論にハマってしまった

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2016年に『なぜアーティストは生きづらいのか』(リットーミュージック)を、精神科医の本田秀夫氏との共著で発表した産業カウンセラーの手島将彦。自らアーティストとして活動し、マネージャーとしての経験を持ち、音楽学校教師でもある手島が、ミュージシャンたちのエピソードをもとに、カウンセリングやメンタルヘルスに関しての基本を語り、どうしたらアーティストや周りのスタッフが活動しやすい環境を作ることができるかを示す。また、本書に登場するアーティストのプレイリストが聴けるQRコード付きとなっており、楽曲を聴きながら書籍を読み進められるような仕組みとなっている。


■本田秀夫(精神科医)コメント

個性的であることが評価される一方で、産業として成立することも求められるアーティストたち。
すぐれた作品を出す一方で、私生活ではさまざまな苦悩を経験する人も多い。
この本は、個性を生かしながら生活上の問題の解決をはかるためのカウンセリングについて書かれている。
アーティスト/音楽学校教師/産業カウンセラーの顔をもつ手島将彦氏による、説得力のある論考である。


■産業カウンセラー協会会員誌『JAICO』書評

産業カウンセラーであり、ミュージシャンでもあり、新人発掘のプロデューサーとしても活躍する著者のカウンセリング入門書である。うつ病やパニック障害、発達障害などメンタルヘルス対策にも必要な病気の知識、有名な心理実験などもわかりやすく説明されている。ただ他と大きく違うのは、関連するミュージシャンなどの音楽情報がちりばめられていることだろう。
もちろんアーティストのメンタルに対する考察にもページを割いているが、より面白いのは音楽業界と心理学に巧みに橋をかけて双方を手堅く説明していることだろう。それもロックの大御所から近年ヒットしたJポップまでと幅広い。学問としての心理学に文化としての厚みが加わったように感じる読後感は、他では得難い面白味である。(AG)


■書籍情報

タイトル:なぜアーティストは壊れやすいのか? 音楽業界から学ぶカウンセリング入門
著者名:手島将彦
価格:1,500円(税抜)
発売日:2019年9月20日(金)/B5/並製/224頁
ISBN:978-4-909877-02-4
出版元:SW

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「なぜアーティストは生きづらいのか?」(リットーミュージック)

著者  手島将彦 × 本田秀夫

内容紹介

才能を潰すことなく、末長く創作活動を続けるためにできること

アーティストには付き物の、破天荒なエピソードや空気を読まない奇行、遅刻や細部への異常なこだわり……。周囲からは“付き合いづらい”、“理解しがたい”と思われるこうした現象は、実は彼らの単なるワガママではなく、自閉症スペクトラムを始めとした生来備え持っている個性的な特徴が現れているのかもしれない。また、彼らの周囲の人もちょっとした固定観念を持っているせいでお互いに理解し合えないのかもしれない。本書では、元バンドマンでマネージメントの経験もある専門学校の新人開発室室長と、現役精神科医師が、そのような観点から“個性的すぎる才能”を活かす術を考えていく。アーティストとその周りの人間(家族やスタッフ、バンドメンバー)がお互いを分かり合えば、せっかくの才能を潰すことなく、末長くアーティスト生活を送れるはずなのだ!

【目次】
■はじめに 「生きづらさ」を抱えるアーティストたち

■第一章 「生きづらさ」の原因を探る
◎発達障害〜「自閉症スペクトラム」「ADHD(注意欠如多動性障害)」
「生きづらさ」を生み出す2つの特徴/発達障害の代表的な3タイプ/自閉症スペクトラムと自閉症、アスペルガー症候群/「自閉症スペクトラム」に共通する特徴/必ずしも医療が必要なわけではない/重要なのは苦手な分野/「世間話」が難しい理由/ADHDに見られる3つの特徴/ADHDと自閉症スペクトラムの重なり合い
◎4つのタイプで考える
万能タイプとうつ病予備軍/自己愛タイプ/ADHDタイプ・自閉症スペクトラムタイプ
◎あとがき 個性的だからこそアートが生まれる

■第二章 音楽の現場でのトラブル・シューティング
◎時間を守れない–時間に対する感覚の違い
いっぱい喋る、もしくは全く話さない/時間の感覚ではなく、キリの良さで判断している/事前に情報を入れておくのが大事/苦手なことを強要すると、本来の才能がスポイルされる
◎「こだわりの強さ」との付き合い方
「コミュ障」は医学用語か?/新しい提案を受け入れられない/「新しいこと」が苦手?100か0か?/約束には定期的に見直しの可能性があり得る
◎事前の説明が大事 「空気を読めない」ということ
◎苦手なことはやらない方向で考える
◎あとがき それは「わがまま」なのか

■第三章 多様性が音楽業界を救う
◎人口の10%は自閉症スペクトラム
友達なんか要らない?/すべての人が同じ社会の中で生活する=インクルージョン
◎ダイバーシティ(多様性)を担保するためにできること
音楽業界にもインクルージョンを/少数派の中の多数派と少数派
◎大切なのは「システム」よりも「人」と「作品」
◎叱られてもあまり学ばない「種族」
■COLUMN バックステージ・トーク 高階經啓